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松原摩子

イタリア在住/ライター、通訳、AIS公認ソムリエ、JSA 公認酒エキスパート

1992年よりイタリア在住。イタリアソムリエ協会公認ソムリエの資格を取得後、07年にミラノからワイン産地、オルトレポーパヴェーゼへ移住。ワイン塾の主催や、ワイン輸出、食のイベントなども手掛ける。趣味は、ワイナリー巡り。

2017.11.30
column

フェッラーリ社の新製品「ペルレ・ゼロ」

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去る9月28日(木)、イタリア・ミラノ市内のペルマネンテ宮殿で、フェッラーリ社の新作発表会が行なわれた。招待されたのは、ディストリビューターや、レストラン関係者、ソムリエ、ジャーナリストなど。

会場に一歩足を踏み入れると、そこにはフェッラーリの世界が広がる。トレードマークの白黒をモチーフにした内装がモダンでシック。

受付をすませ、広々としたエントランスを抜けると、次の間に用意されたカウンターには、黒制服にタストバンを首にかけたソムリエ達が控え、グラスにワインを注いでいる。シャンパーニュ方式の泡「フェッラーリ・マキシマム」ラインのスパークリングワインが、ふるまわれている。グラスを片手に、招待客は談笑しつつ、これから始まる発表会に胸をはずませる。

奥には、美しくセッティングされた試飲会場が垣間見え、さらなる期待感が膨らむ。予定時刻の10時30分、参加者は試飲会場に通された。

結婚式会場よりも広い大ホールには、真中に設置された舞台をテーブルが取り囲むように配置されている。
照明を落とした室内は、キャンドル光のような間接照明が使われ、落ち着いた雰囲気を醸し出す。各席にはフェッラーリ社のロゴ入りグラス5個と、新作ワインのプレゼン資料などが並べられている。

冒頭、フェッラーリのオーナーファミリーのひとり、マッテオ・ルネッリが舞台に立ち、ルネッリ家の4兄弟と経営陣を紹介。続いて、スクリーンに映し出された映像とともに、フェッラーリ社のプレゼンとペルレ・シリーズの各ワインが紹介され、ソムリエによって、テーブルのグラスに注がれる。

5つ目のグラスは、特別大きなサイズで、いよいよ目玉の「ペルレ・ゼロ」のお披露目となる。
熟成方法の異なる複数のヴィンテージのシャルドネを用いることによって、モザイクのような複雑な味わいを表現。仕上げのリキュールは加えずに、残糖を極力少なくしていることが、zero(ゼロ)の由縁。そこに熟成感とまろやかさと、軽快で上品な酸味が加わり、絶妙なバランスを形成。スパークリングワインの決め手となる酸は、標高の高い山のシャルドネならでは。

途中でソムリエに耳打ちし、お代わりを頼む人が続出するほど、素晴らしい出来栄えであった。
名門ワイナリーにふさわしい新作発表会に、招待者は大いに満足。

その後、ペルレ・ゼロの話題はイタリア全土をかけめぐり、2週間後には早くも完売。
ワイン界を沸かせた久々の明るいニュースであった。