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2017.12.25
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シャトー・ムートン・ロートシルト、2015年ヴィンテージを彩るアートラベルを発表

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1945年以来、毎年異なるアーティストの書き下ろし作品をラベルに採用することで知られるシャトー・ムートン・ロートシルトの2015年ヴィンテージラベルが発表された。

手がけるのは、旧東ドイツの画家 ゲルハルト・リヒター。新聞や雑誌の写真をカンバスに描き写し、特徴的なぼかしを用いて仕上げる技法「フォト・ペインティング」など、独創的な作風で知られる現代抽象画の第一人者である。

同氏の作品は、ロンドンのテート・モダン、パリのポンピドゥー・センター、ニューヨークのMoMAなど世界的なギャラリーで展示されており、なかでもドレスデンのアルベルティーヌム美術館では、3つの展示室が同氏の作品で占められるほど高い人気を誇っている。
日本でも、1997年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど高い評価を得ており、現在、東京・六本木では、2年ぶり10回目となる個展「Painting 1992‒2017」が開催中だ。

今回のラベルに使用された作品には、2011年に氏が開発し「flux(流れ)」と名付けた技法が採用されている。その名のとおり無作為な色彩の流れをとらえて表現するペインティング技法で、まずはプレキシガラスの板にエナメル塗料を塗り広げ、もう一枚のガラス板を押し当てる。そうすることで生まれる予期せぬ構図と色彩の動きを観察し、そのすべてが調和した理想的な一瞬を写真におさめるというものだ。

今回の作品テーマなどについてリヒター本人からの言及はないが、この自然に任せつつも巧妙に練り上げられた技法について、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社は「調和のとれたアッサンブラージュによって、グランヴァンが生み出されるプロセスに相通ずるものがある」とのコメントを残している。

シャトー・ムートン・ロートシルト 2015
■収穫日
2015年9月14日~10月6日
■セパージュ
カベルネ・ソーヴィニヨン82%、メルロ16%、カベルネ・フラン2%
■ヴィンテージの特徴
例年よりやや温暖で乾燥した年。ブドウの完熟を待ち、収穫期間は「ヴィニュロンの記憶」の中でも最も長期にわたった23日間。最高の状態で収穫されたブドウで造られたワインは、濃醇なアロマと複雑さ、ストラクチャーがあり、風味の豊かさと肉づきのよさが特徴である05年とよく似た仕上がりとなっている。

お問い合わせ先
エノテカ・オンライン
0120-81-3634