2011年より、歴史あるイタリアワインの普及促進プロモーションとして毎年開催されてきた「イタリアワイン三千年」（イタリア大使館貿易促進部主催）。今年から「六千年」と名前を変えて開催されることとなり、ジョルジョ・スタラーチェ在日イタリア大使、アリスティデ・マルテッリーニイタリア大使館貿易促進部部長、漫画家のヤマザキマリさんが登壇して、ローンチ発表記者会見が行なわれた。

右からアリスティデ・マルテッリーニ大使館貿易促進部部長、ジョルジョ・スタラーチェ大使、ヤマザキマリさん

 
名称変更の理由は、昨年、シチリア南西部の洞窟内で6000年前のものとされる陶器が発掘されたことによる。南フロリダ大学やカターニャ大学などの国際研究チームが、発見された陶器の内部からワインの醸造過程で発生する酒石酸とナトリウム塩が検出、シチリアでは紀元前4000年ごろからワイン醸造が始まっていたと推測しているのだ。

その6000年の歴史にあやかり、新たなスタートを切った同プロモーション。ホームページもリニューアルされ、イタリアワインが楽しめるイベントの検索がしやすくバージョンアップ。業界関係者対象のイベントもあるが、来日メーカーズディナーや、レストランでのバイザグラスプロモーションなど一般の方々も楽しめるイベント情報も多く掲載されているのがうれしい。

スタラーチェ大使が「6000年前からワイン造りのノウハウをもっている国のワインは、ひと味ちがう」と自国のワインに誇りを示す一方で、ヴァルドッビアーデネのプロセッコをこよなく愛するヤマザキさんは「魚のダシがわかる民族であるイタリア人の味覚は日本人と似ている」と、イタリアワインを推す。過去最高の輸出量を記録した昨年に続き、イタリアワインの日本でのさらなる前進にマルテッリーニ部長も意気込みを見せた。

その意気込みが感じられる同プロモーションでは、「ワイナート」主催のイタリアワインイベント、「サルデーニャ島ワイン試飲会」「イタリア全20州のワインを巡る」も参加している。 勢いづくイタリアワイン、この秋、じっくり堪能したい。

イタリアワイン六千年公式サイト
http://www.ice-tokyo.or.jp/6000vinoitaliano