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吉田恵理子

フランス在住/ライター・エッセイスト

ライター・エッセイスト。フランス、パリ在住。 HEG(美食に関する最先端研究機関)卒、WSETアドヴァンスト、SSA酒ソムリエ。著書「ランチタイムが楽しみなフランス人たち」(産業編集センター)。

2019.07.09
column

レア・シャンパーニュ ロゼ ヴィンテージ 2008 ローンチパーティ in Paris

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歴史的な暑さがヨーロッパ中に訪れた6月25日、パリ3区のヴォージュ広場にあるホテル「ル・パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ」にて、レア・シャンパーニュ ロゼ2008年ヴィンテージのローンチパーティが行なわれた。“レア”はこれまでパイパー・エイドシックのプレステージ・ラインとされていたが、昨年18年に別ブランドとして独立。最低でも8年の瓶内熟成を経て出荷される高級キュヴェで、1976年のファーストヴィンテージより計8、ロゼは1ヴィンテージが発表されている。

今回発表されたロゼの08年は、07年に続いての2ヴィンテージ目。醸造責任者のレジス・カミュによると、「ストラクチャーの緻密さが特徴だった07に比べ、08はよりフローラルで柔らかく、優雅なイメージ」だという。「08年は素晴らしい年で、とてもフレッシュなロゼができました。(使っている2品種のうち)シャルドネは爽快でテンションがあり、フルーティ。ピノ・ノワールはフルーツ感にあふれストラクチャーを与えてくれます。いま飲んでも充分おいしいですが、10年、15年、20年と熟成を経ると、より素晴らしい味わいを楽しめるでしょう」。

08年ヴィンテージは、シャルドネ(おもにコート・デ・ブラン産)70%に、ピノ・ノワール(モンターニュ・ド・ランス産)30%をアッサンブラージュ。「春の花の香りから始まり、マンダリンとライチ、バーベナと柔らかいアーモンドの香り、そこからカシスやブルーベリーなどの黒いベリーの香りが続きます」(カミュ)。フレッシュなグロゼイユやフランボワーズの酸と風味が口中に広がり、かすかなスパイシーさも感じられる。華やかながら落ち着いた味わい、しっかりしたストラクチャー。繊細な泡とシルクのようにキメ細やかなテクスチャーが印象的だ。

カミュにとってロゼを造る際、まず大事にするのが「色合い」。レア ロゼでは「花びらのような美しさと、銅のようなニュアンス、そして深み」を出すよう心がけているという。大人の気品を感じさせるそのカラーは、ボトルを飾るビジューのようなデザインにも表されている。

パーティ当日はラグジュアリーブランドの広告でも活躍する、紙造形作家のカミーユ・オルトリが会場ディスプレイを担当。レア ロゼをイメージしたカラーのペーパーで作ったデコレーションで、ラグジュアリーかつ洗練されたワインの世界観を見事に表現していた。

なお、レア ロゼ 08年ヴィンテージは、日本では来年20年春に登場予定。お花見の季節、華やぐ席のラインナップに加えてみてはいかがだろうか?

Text:Eriko Yoshida