綿引まゆみ
日本在住/ワインジャーナリスト
会社員を経て、フリーランスのワインジャーナリストへ。ワイナート本誌のほか、ライフスタイル誌、オンラインメディアなどに執筆。ビアソムリエ(JBSA)、チーズプロフェッショナル(CPA)、コーヒー&ティーアドバイザー(ADRJ)。公式ブログ:https://blog.goo.ne.jp/may_w/
丸の内が街を挙げて日本ワインを応援「丸の内 日本ワインWeeks2024」開催
2024年10月24日(木)~11月10日(日)の期間、東京・丸の内エリアにて「丸の内 日本ワインWeeks2024」が開催中。北海道から九州までの40ワイナリー約80種類の日本ワインを楽しむイベントだ。
イベントは、日本ワインの生産地、生産者を応援し理解を深めるため開催されている催し。10月24日(木)に行なわれた「第3回日本ワインで乾杯の日®セレモニー」を皮切りに、10月24日(木)~11月10日(日)の「日本ワインホッピングWEEKS@丸の内ハウス」、10月25日(金)~11月10日(日)「丸の内で日本ワインの角打ち」、10月24日(木)から逐次、「日本ワインをグラスで乾杯~ラグジュアリーホテルで日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーのワインを楽しむ」、10月25日(金)「東京會舘 安心院葡萄酒工房 Maker’s Special Dinner」、そして10月30日(水)「Machi Workers限定イベント日本ワインを試飲しながら学ぶ会」の6つの内容で構成される。
オープニングセレモニー開催
本イベントの開催を祝し、初日の10月24日に丸ビル1階THE FRONT ROOMにて行なわれたセレモニーでは、日本ワイナリーアワード®2024の5つ星受賞ワイナリーの醸造家、ゲスト、ワイン愛好家らが出席。セレモニーは、2018年10月30日に“日本ワイン”という表示が定義されたことを記念して祝う「日本ワインで乾杯の日®」プロモーションを、丸の内日本ワインWeeksのオープニング企画として開催されたもので、省庁関係者など来賓のほか、高畠ワイナリー(山形県)、タケダワイナリー(山形県)、勝沼醸造(山梨県)、サントリー登美の丘ワイナリー(山梨県)、シャトーメルシャン(山梨県)、丸藤葡萄酒工業(山梨県)、機山洋酒工業(山梨県)、安心院葡萄酒工房(大分県)といったワイナリーの醸造家らが参加した。
来場ワイナリーを代表して、機山洋酒工業の土屋由香里氏が「20年から24年の間に醸造免許を取得したワイナリー数が370から470と飛躍的に増えた。日本ワインについてのよい、悪い、といったイメージも、昔と比べてだいぶ変わってきたと感じている」とあいさつを述べた。
また、5つ星受賞ワイナリーの16種類のワインが紹介され、参加者は試飲と醸造家との交流を楽しんだ。
オープニングイベントでは「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」を主宰した醸造家の岩﨑元気氏が「フランス市場における日本ワインのポテンシャル」についてスピーチ。
「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」は2023年11月にブルゴーニュで開催された、日本の32ワイナリーが参加し、450名の来場者があったフランス初の日本ワイン試飲会。星付きレストランに日本人シェフが多くいることや日本のアニメなど、日本人がつくるものはよいものというイメージがフランスにあり、日本ワインもパワーワードのひとつだという。一部の人気ワインは日本国内でも買えず、海外展開はむずかしいと考える向きもあるが、ごく少量の輸出でもパリの星付きレストランにオンリストされているという自信がプラスに働く、ということなどを語った。岩崎氏は今後、栃木県でのワイン醸造を予定している。
メーカーズディナー開催
10月25日に開催された「東京會舘 安心院葡萄酒工房 Maker’s Special Dinner」は、日本ワイナリーアワードで5つ星を6年連続受賞し、日本ワインコンクール2024でも最高賞を受賞した大分県の安心院葡萄酒工房が、東京會舘とのコラボレーションで行なった、一夜限りのメーカーズディナー。
安心院では約30品種を栽培。異なる圃場で栽培されたアルバリーニョなど、古屋工房長厳選のワインに合わせた東京會舘のシェフ考案の特別メニューを楽しむイベントだった。
「丸の内 日本ワインWeeks2024」を楽しもう!
ほかの現在開催中の「丸の内 日本ワインWeeks2024」は、日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーの代表的ワインと各店のお勧めペアリングメニューを楽しむ「日本ワインホッピングWEEKS@丸の内ハウス」が、10月24日(木)~11月10日(日)という日程で、新丸ビル7F丸の内ハウスのレストランにて行なわれている。3店舗を回って対象の日本ワインを注文するとグラスワイン1杯プレゼント、12店舗すべて回ると先着10名にボトルワインプレゼントをするホッピングチャレンジも実施。
また、丸の内エリアのラグジュアリーホテルでは、日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーの厳選された日本ワインをグラスで楽しめる「日本ワインをグラスで乾杯~ラグジュアリーホテルで日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーのワインを楽しむ~」も開催中。対象ホテルはザ・ペニンシュラ東京、シャングリ・ラ 東京、帝国ホテル 東京、東京會舘、東京ステーションホテル、パレスホテル東京、丸ノ内ホテルで、10月24日以降の開催期間は施設により異なるため、参加希望者は各ホテルに日程を要確認。
Marunouchi Happ.STORE(三菱ビル1階)では、日本ワインを気軽に楽しめる「丸の内で日本ワインの角打ち」が10月25日(金)~11月10日(日)の日程で開催中。日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーによる11種類のワインを楽しめると同時にボトルでの購入も。
なお、すでに終了したイベントとしては、10月30日には「Machi Workers限定イベント日本ワインを試飲しながら学ぶ会」も。会場となったDMO東京丸の内(二重橋ビル 6F)にて、日本ワイナリーアワード®2024受賞ワイナリーの代表的なワインとオードブルを楽しみながら、遠藤 利三郎日本ワイナリーアワード®審議委員長と小山良太いまでや取締役のトークを拝聴。日本ワインを学ぶ会として開催された。
◇開催概要◇
イベント名:日本ワインを学び、飲み、応援する「丸の内 日本ワインWeeks2024」
会場:丸の内エリア各所
開催日時:2024年10月24日(木)~11月10日(日)
主催:丸の内日本ワインWeeks2024実行委員会
(構成員:一般社団法人日本ワイナリーアワード協議会、三菱地所株式会社、DMO東京丸の内)
協力:丸の内ハウス、Marunouchi Happ.
特設サイトHP:https://www.marunouchi.com/lp/japanwineweeks2024/
※期間中に飲める日本ワインについては、上記サイトに掲載されているエリア内レストラン提供ワインリストから確認のこと。
Text & Photo:Mayumi Watabiki