
柳忠之
日本在住/ワインジャーナリスト
ワインジャーナリスト。ワイン専門誌記者を経て、1997年からフリー。専門誌のほか、ライフスタイル誌にもワイン関連の記事を寄稿する。ワイナート本誌ではおもにフランス現地取材を担当。

KYOTOGRAHIE 京都国際写真祭 2026に昨年、ルイナール・ジャパン・アワードを受賞した柴田早理の「Dotok Days」を展示
森山大道やアントン・コービンなど、ビッグネームの展示で今年も盛り上がった「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。新人作家の中では柴田早理の「Dotok Days」が関心を引いた。
柴田は昨年のルイナール・ジャパン・アワードの受賞者。アートとの結びつきが強いシャンパーニュ メゾンのルイナールは、2016年からKYOTOGRAPHIEをサポートし、21年に若手アーティストの発掘、育成を目的に同賞を創設した。受賞者はシャンパーニュ地方に滞在し、作品を制作。翌年のKYOTOGRAPHIEで発表する権利が与えられる。柴田は5人目の受賞者に当たる。

作品は「人生の円環」をテーマに、柴田の故郷であり、現在の生活の場でもある富山県南砺地方の女性の一生をセルフポートレートという形で表現した。複数の被写体が写る作品も柴田が綿密にポージングを考え、後に合成している。タイトルにある「Dotok」は、民藝運動の祖である柳宗悦が、南砺地方の精神風土を表した造語の「土徳」に因む。
「早理が作家として一歩踏みだすきっかけになったことをとても誇りに思う。これからもコミュニケーションを取り続け、アーティストとしての彼女の成長を見守りたい」と、ルイナールのインターナショナル・アート&カルチャー・ディレクターを務めるファビアン・ヴァレリアン。

京都市東山区のASPHODELを会場に、小髙未帆氏(APLUS DESIGNWORKS)が空間デザインを担当。1階にはルイナールのブラン・ド・ブランとロゼが有料で提供されるルイナールバーが、土日祝日に限ってオープンした。

なお、ルイナールは本年度からアワードを進化させ、従来のルイナール・ジャパン・アワードを若手や新人に限らず、より幅広いクリエーターに対象を広げる一方、新進気鋭のアーティストを表彰するルイナール・ポートフォリオ・アワードを新設。第1回目の受賞者には枦木功が選ばれた。受賞者には賞金60万円が授与される。
Text : Tadayuki Yanagi

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