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吉田恵理子

フランス在住/ライター・エッセイスト

ライター・エッセイスト。フランス、パリ在住。 HEG(美食に関する最先端研究機関)卒、WSETアドヴァンスト、SSA酒ソムリエ。著書『ランチタイムが楽しみなフランス人たち』(産業編集センター)、『ワインを飲めばすべてうまくいく 仕事から恋愛まで起こる10のいいこと』(インプレスICE新書)。

2019.03.27
column

ルイナールの2019年アーティストお披露目会 in パリ

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世界最古のシャンパーニュ・メゾン ルイナールが招いたアーティストが、一定期間メゾンに滞在し作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」。2018年にはブラジル出身の現代アーティスト ヴィック・ムニーズを招待。その作品の1日限りのお披露目会が3月15日(金)に、ナポレオンの命令により1826年に建立されたパリを代表する歴史建造物のひとつ、元証券取引所であるブロニアール宮殿で行なわれた。

1961年にブラジルのサン・パウロで生まれたムニーズは、国際的に高い評価を受けているアーティスト。写真、彫刻、ムービーなどのさまざまなメディアを用い、リアリティーと記憶の関係を問い続けている。

18年の収穫時にはモンターニュ・ド・ランスのシルリーにあるルイナールの畑で多くの時間を過ごし、セラー・マスターのフレデリック・パナイオティスのそばで作品作りを行なった。シャンパーニュ地方の厳しい気候と、その逆境にも負けずブドウが素晴らしく育つことに驚いたという。

生み出された作品は、木や木炭、葉など自然の素材を用いており、ブドウの木の生命力、そしてその集大成としてのシャンパーニュの神秘的なまでの力強さを表現している。

なお、ムニーズの作品が描かれたスペシャルボックスのブラン・ド・ブランは、ジェロボームサイズ。アーティストのサイン入りで限定30本が販売される。

会場内ではルイナールの各キュヴェがグラスでオーダーでき、訪れた人々はゆったりとした空間でシャンパーニュを楽しみながら作品を堪能していた。日本でも4月13日(土)より行なわれるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭でこれらの作品を見ることができるそうだ。

Text & Photo:Eriko Yoshida