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2020.06.05
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アメリカン航空でカリフォルニアに行こう!【機内編】

カリフォルニアのワインカントリーを訪れるなら、アメリカン航空がオススメ。羽田空港からロサンゼルスまで直行便がありますし(7月より運航再開)、ピノ・ノワールほかウマウマ銘柄がたんまりあるサンタ・バーバラ地区まではロサンゼルスからクルマですぐ。どうせなら、旅の前後はちょっと贅沢なフライトで、より快適な時間を演出しようでありませんか。

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高級ホテル並みの快適空間:FlagshipTMビジネス

アメリカン航空のビジネスクラス、FlagshipTMビジネスは、とにかく心地よくてたまりません。シートは半個室になっていますから、プライバシーはしっかり守られます。座席正面にあるのは、18インチの大画面タッチスクリーンモニター。これだけ大きな画面だと、映画でも(なんと300本以上のラインナップ!)、TVドラマでも、はたまたゲームでも、なんでも迫力満点なんです。ヘッドフォンは、超高級オーディオ機器で有名なデンマークのメーカーBang & Olufsenというからこれまたびっくり。音質はもう極上のひと言ですし、付けているのを忘れるぐらい頭部にフィットする装着感、そして遮音性も抜群ですから、映像や音楽にずっぽり没頭できること請け合いです。

 

機内でのフルフラットシートは、本当にありがたい。ホテル仕様を思わせるほどの枕も安眠を誘う。

もちろん、仕事をしっかりとこなしたい人にも、うってつけのシートまわり。AC電源コンセントやUSBポートは完備されていますし、高速Wifiの常時接続は当然のサービス(Wifiは有料)。堅牢なテーブルには、15インチのラップトップPCをラクラク置けますから、モバイルな仕事人には最適であります。言わずもがなですが、シートはフルフラットに倒れますし、高級ベッドさながらのクッション性に満足しつつ、何もかも忘れてグッスリ熟睡してもいいでしょう。枕、毛布の寝具は、アメリカの高級寝具メーカーであるキャスパー社が、アメリカン航空のために独自開発したもので、これまたこの上ない夢心地を味わわせてくれます。ただ、あまりに他のあれこれすべてが快適で贅沢なので、眠るのがモッタイないと思ってしまうかもしれません……。

和食の名店「くろぎ」の贅を尽くした機内食と充実のワイン

ぜひ味わっていただきたいのが、和の機内食です。予約困難で知られるミシュラン星付き和食名店「くろぎ」のシェフ、黒木純氏が考案・監修した献立は、大門の本店で食べているかのような、ヘブンな快楽に誘ってくれます。

 

米国系エアラインで、この和食クオリティとは! もちろん日本発フライトのみの限定メニュー。事前予約可能。

構成は、美しい折に盛られた色とりどり、多彩な食材・味付けの「前菜」、メインディッシュにあたる「台の物」、そして「ご飯・味噌汁・香の物」という三部構成。前菜は、新鮮かつうま味たっぷりの海産物中心の5品ですが、鶏すきのような山のものがあったり、しっかりダシのきいたキャビアの煮こごりといった創作精神あふれる一品もあったりで、とにかく目移りが止まりません。台の物は、繊細で技巧が光る銀ダラの西京焼き、箸で切れる柔らかさの和牛タンシチューと、日本の山海の豊かさがふんだんに。ご飯モノは、優しさたっぷりの味付けの、かしわのかやくご飯でして、日本人の心をとにかく溶かしてくれます。

 

シャンパーニュがデュヴァル=ルロワのセレクトとは通好み。梅酒もオーダー可能。

スピリッツやカクテル、ビールで食事を楽しむのもモチロンよいですが、せっかくならアメリカを代表するワイン専門家のひとりで、世界最高峰・最難関のマスターソムリエ資格をもつボビー・スタッキー氏が選んだワインを、あれこれ試してみましょう。機内で満喫できるのは、シャンパーニュ1種、白ワイン2種、赤ワイン2種、甘口デザートワイン(赤)1種の6銘柄。ほかにも日本酒(獺祭の純米大吟醸!)、梅酒も揃うという充実のラインナップ。2種類ずつある白、赤ワインはそれぞれタイプが違うので、「くろぎ」和食メニューの品数豊富な逸品にあれこれ合わせると、料理×ワインの数だけ極上のペアリングを満喫することができて、もう感涙ものでした。ワイングラスが、理想的な形と容量の素敵なものなのも、うれしいポイントでしょう。ついつい、酔っ払ってしまうほどに飲み進めてしまいそう、楽しみすぎにご注意ください!

アメニティキットや寝具も完璧な機内滞在を演出

 

Flagship™ビジネスのアメニティキットは、This is Groundのポーチがオシャレ。

もうひとつ、ビジネスクラスで微笑みが自然と浮かんでしまうのが、感激度100点満点のアメニティキットです。This is Ground社製の高級感あふれるポーチに入っているのは、安眠を助けてくれるアイマスクと耳栓、ソフトな肌触りの機内用靴下、歯ブラシ&歯磨きペースト&マウスウォッシュの3点セット、ティッシュペーパー、ボールペン、ハンドクリームとリップバームという、「もう完璧」という品揃え。機内だけでは使い切れない量がありますから、旅先でも重宝しますし、とりわけAllies of Skin社製の一流リップバームの潤いキープ感と、ハンドクリームの保湿感がありつつ油脂がベトつかないサラリとした使い心地は、永遠に使い続けたくなるほどです。

 

厚手のフカフカスリッパは、まつげデザインがキュート。

枕・毛布と同じキャスパー社製の機内用のスリッパも、厚いタオル生地のフカフカで丈夫な上、デザインもラブリー、ずっとキープしたくなる履き心地でした!(筆者は旅先のホテルでも、行程の終わりまで履き続けていたのです……)。

 

「ワンランク上」をはるかに超えたプレミアムエコノミー

プレミアムエコノミーへの搭乗も、これまたとってもオススメです。しっかりリクライニングしてくれる、座り心地のよいレザーシートは、横幅も前後も広くて余裕たっぷり、窮屈な思いをすることは一切ありません!

 

温かい焼きそばは、具もたっぷり。ほどよい味付けがお腹にも優しい。

専属シェフが考案したお料理は、ちゃんとしたセラミックの食器とステンレスのカトラリーでサーブされますし、お味も大満足のいくもの。ビバレッジも、ワイン、クラフトビール、スピリッツと、各種高級銘柄が揃っています。アメニティキットは、STATEのポーチにBaxter of Californiaのハンドクリーム&リップバーム入り。これまた機内の時間をとても過ごしやすくしてくれます。寝具やスリッパは、FlagshipTMビジネスと同じくキャスパー社製のものですから、とてもうれしいですね。

 

プレミアムエコノミーのアメニティ。旅先でも重宝するキットがコンパクトに。

日本⇔ロサンゼルス間の飛行は、片道10~11時間の長旅。どうせなら、極上気分になれる快適空間を、存分に満喫しながら飛ぼうではありませんか!

 

Photo:Bungo Kimura Text:Mineo Tachibana