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2020.12.23
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冬のおすすめ&新商品ワイン

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新型コロナウイルスの影響で学校閉鎖や東京オリンピックの延期など、みんなが我慢に耐えた2020年。そんな1年を癒してくれるワインを安定の名門をはじめ期待の新生産者から厳選してご紹介。

 

サンセールロゼ・ヴィシュニア 2018  ジットン・ペール・エ・フェス
<コメント>
サンセールを代表するパスカル・ジットンは、高樹齢のブドウを用い、区画ごとの個性を生かしたワイン造りにこだわる生産者。何度も来日経験のあるパスカルが、日本のサクラにインスパイヤされて造ったのが、ロゼワインのヴィシュニア。桜木を描いた新ラベルでお目見え。濃いバラ色の色調で、イチゴやサクランボの甘い香り。甘酸っぱい赤系の果実味がピュアで、凝縮感が亜あり酸とのバランスが良好。ミネラルの風味がいいアクセント。
<テクニカルデータ>
フランス/ロワール。ピノ・ノワール 100%。シレックス土壌のレ・ゼシェゾー区画のブドウをオーストリアのウィーンに近いも森の桜の樹で作った600ℓのバリック樽で発酵、熟成。2樽のみの特別限定品。3,740円。
輸入元:ラヴィネ

 

ディー・ド・ザック 2016
<コメント>
メドック格付け5級シャトー・ドーザック(マルゴー)のサードラベル。数々の改革、再編成を経て、現在はボルドーのトップコンサルタントの下、各レベルで高品質ワインが造られている。2016年のディー・ド・ドーザックは、フランスのEVEヴィーガン認証取得。赤系ベリー、スミレ、ハーブに、スパイシーさも加わるアロマ。リッチで丸い果実味としっかりした酸、緻密でしなやかなタンニンがあり、余韻の長い洗練された味わいが楽しめる。
<テクニカルデータ>
フランス/ボルドー。カベルネ・ソーヴィニヨン56%、メルロ44%。粘土砂利質土壌。ステンレスタンク使用。アルコール発酵、マロラクティック発酵後、バットと樽で1年熟成。明治屋独占販売。2,530円。
輸入元:明治屋

 

パウロニア カベルネ・ソーヴィニヨン 2018 ハヤシ・ワインズ
<コメント>
ナパの名門イングルヌックで活躍した日本人醸造家の林泰久が、バランスのよいエレガントなワイン造りを目指し、セント・ヘレナで2014年に独立。フラッグシップのパウロニアはデビュー作の15年が『デカンター』誌で91点を獲得し、以降も高評価を得ている。18年は深く濃い紫色。アロマは黒色フルーツ系。厚みのある酸と、ウッディーなタンニンとのバランスが完璧。チョコミントの繊細なニュアンスとフィネスもある長期熟成タイプ。
<テクニカルデータ>
アメリカ/カリフォルニア。カベルネ・ソーヴィニヨン100%。解放ステンレスタンクで発酵、スキンコンタクト約21日間。フレンチオーク樽で18カ月熟成(新樽比率100%)。AVAナパ・ヴァレー。生産量99ケース。19,800円。
輸入元:サイエストインターナショナル
※パウロニア カベルネ・ソーヴィニヨン 2018に、2019ボン・オドール・ロゼ 2019、ボン・オドール2018を含めた「Hayashi Wines新ビンテージ 特別3本セット」を公式ウェブサイトで限定販売中!

 

ジョシュジェンセンセレクションシャルドネ 2017 カレラ(左)
<コメント>
フランス・ブルゴーニュのドメーヌ・ド・ロマネ・コンティなどで働き、帰国後にカレラを立ち上げたジョシュ ジェンセンの名を冠したワイン。日本の愛好家のために和食との相性を考えた、洗練された味わいに仕上げている。黄色い果実、レモン、白い花、フレッシュバターの豊かなアロマ。凝縮感のある果実味と、引き締まった上質な酸とミネラル感、ライムやオレンジピールのニュアンス、なめらかな質感とシルキーな長い余韻が秀逸。
<テクニカルデータ>
アメリカ/カリフォルニア。シャルドネ100%。マウント・ハーランにある自社畑と、厳選されたセントラル・コースト・エリアの畑のブドウを使用。2017年はビエン・ナシードを含む4つの畑のブドウを使用。

ジョシュ ジェンセン セレクション ピノ・ノワール 2018 カレラ(右)
<コメント>
カリフォルニア・ピノ・ノワールの先駆者で。カリフォルニアのロマネ・コンティと呼ばれたカレラ自慢の自社畑と厳選されたセントラル・コースト・エリアの畑のブドウから造られる。和食との相性を考えた洗練キュヴェ。イチゴ、サクランボのコンフィ、金平糖などの甘い香り。ピュアで繊細な果実味、フレッシュさを残した酸、キメ細かくすべらかなタンニン、クールなハーブのニュアンスが心地よい。完熟イチゴの風味が長い余韻へと誘う。
<テクニカルデータ>
アメリカ/カリフォルニア。ピノ・ノワール100%。自社畑マウント・ハーランを含む4つの畑のブドウを使用。女性書道家の紫舟氏による筆文字入りのエチケットのボトルは、シャルドネとともに日本限定発売品。4,400円。
輸入元:JALUX

 

アンカット・シラーズ 2018 ジェームツリー
<コメント>
ブドウ農園の2代目でビオディナミ栽培家のメリッサと、夫で醸造家のマイクが運営するジェームツリーでは、サスティナブル農法とビオディナミを実践。ナチュラルなワイン造りに定評がある。アンカット・シラーズは、彼らの初ワイン。紫の色調が明るい濃い赤。ユーカリやミント、ハーブの香りが濃密。よく熟して丸く弾力のある果実味。キレイなタンニン、シュッとしてクールな酸とのバランスが絶妙。食欲を刺激するミディアムフルボディ。
<テクニカルデータ>
オーストラリア/マクラーレン・ヴェイル。シラーズ100%。マクラーレン地区中心地のブドウを低収量で収穫。フレンチオーク樽で18カ月熟成。オーガニックとビオディナミの認証も取得しており、ヴィーガンにも対応。3,850円。
輸入元:コロニアルトレード

 

ソーヴィニヨンブラン 2019 ザ・ベター・ハーフ
<コメント>
著名醸造家ジュールス・テイラーを妻にもち、マールボロで18年以上の経験を重ねたワインメーカーのジョージ・エルワーシーが立ち上げた新プロジェクト。ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールにフォーカスしたワイン造りを行っている。ハーブや若草の芽などの清々しい香りがフレッシュ。フルーツの味わいが濃く、ボディはふっくら丸く、なめらか。みずみずしく、ピュアな酸も上等だ。余韻の和の柑橘のビター感がいいアクセント。
<テクニカルデータ>
ソーヴィニヨン・ブラン100%。ワイラウとアワレテ・ヴァレーのブドウを使用。2019年は夏が暑くて乾燥し、天候に恵まれた年。過去2年より凝縮して熟したスタイルになっている。2,090円。
輸入元:コロニアルトレード

 

Text:Mayumi Watabiki

Winart(ワイナート)101号掲載記事。