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2021.03.05
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佐藤可士和ラベルのワインがついに登場

東京・六本木の国立新美術館で開催中の「佐藤可士和展」。日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和氏の全仕事が展示されている。これに合わせて登場したワインとは?

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ユニクロや国立新美術館のロゴをはじめ、今治タオルやセブン&アイ・ホールディングスなど企業のブランディングも手がける佐藤可士和氏。彼にとって最大規模となる展覧会の開催に合わせ、個人的なアートワークの「LINES」と「FLOW」から、LINESをモチーフとした特別ラベルのワインがリリースされた。ニュージーランド北島ホークス・ベイのワイナリー、ワイマラマが造る「ミナギワ リザーヴ・セレクション 2016 カシワ・サトウ・リミテッド・エディション」がそれである。

じつは佐藤氏、このワイナリーのブランディングにも深く関わっている。

ワインはメルロ主体のボルドーブレンドだが、シラーが15パーセント加えられている点がじつにユニーク。ニューワールド的なリッチネスよりも、トラディショナルなエレガンスを追求した出来栄えで、完熟したメルロの果実味が水平方向に広がる一方、骨格を形作るカベルネ・ソーヴィニヨンが垂直なラインを結ぶ。

涼しいヴィンテージを反映し、ラズベリーなど赤い果実を中心に、黒といってもブラックベリーではなくブルーベリーのアロマ。アフターを彩るのはシラーに由来するホワイトペッパーのスパイシーさだ。奇しくも、カラフルなラベルがボトルの中身を象徴している。

 

© Osamu Matsuo

ミナギワ リザーヴ・セレクション 2009
ワイマラマ(右)
Minagiwa Reserve Selection 2009
Waimarama

ミナギワ リザーヴ・セレクション 2016
カシワ・サトウ リミテッド・エディション
ワイマラマ(左)
Minagiwa Reserve Selection 2016
Kashiwa Sato Limited Edition
Waimarama

ワイマラマは日本人が経営するワイナリー。ミシェル・ロランの下で働いていたフランス人醸造家のルドウィッグ・ヴァネロンがコンサルタントを務める。ワインは緻密かつ正確。いま飲んでおいしく、熟成にも耐え得る。(いずれも12,100円・税込)

[お問い合わせ先]
ワイマラマジャパン株式会社
Tel:03-6447-2356
https://waimarama-japan.jp

Text:Tadayuki Yanagi