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2021.03.19
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現地へも足を運びたい! ブルゴーニュ全土で個性豊かなワインを造る、ルイ・ジャド

ブルゴーニュの大手メゾンながら、広大な自社畑を所有する大ドメーヌでもあるルイ・ジャド。丹念に造られたワインはテロワールごとの違いを鏡のごとく映し出す。

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テロワールの特徴を引き出し
アペラシオンの違いを明確に表現

ローマ神話の酒神バッカスがトレードマークのルイ・ジャド。1859年創業のメゾンだが、じつはそれを遡ること33年前に、創業者ルイ・アンリ・ドニ・ジャドがボーヌの偉大な畑、クロ・デ・ズルシュールを入手。ブドウ栽培こそメゾンの原点にあった。

それ以降、機会あるたびにブドウ畑を拡張し、コート・ドールに止まらずボージョレやマコネにまで進出。2013年にはアメリカのオレゴンにも投資した。かくして今日、ルイ・ジャドが所有するブドウ畑は、13の特級畑と50の1級畑を含めて約250ヘクタール。その中にはコルトン・プジェやシュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルなど、メゾンを象徴する銘醸畑の数々が名前を連ねる。

大ドメーヌとしてブドウ栽培に細心の注意を払うのは当然のこと。除草剤を使わず、畑を定期的に耕作。国の定める環境基準でもっとも高度なHVEレベル3を取得した。また契約農家にも自社畑と同様の取り組みを課すことで、買い付けブドウでも自社畑ものと遜色のない品質を実現している。

一方、醸造面では、コート・ドールの村名以上では発酵方法や樽熟成における新樽比率まで同一。すなわち、異なるワインを並べて味わい、何か風味に違いを感じたとすれば、それはすなわちテロワールの違いを意味する。

また大手メゾンでは珍しく、セラーを一般に公開しているルイ・ジャド。訪れる機会があれば、職人的なワイン造りの一端が垣間見れるはずだ。

▼飲んでみるべきワイン

 

左)
ブルゴーニュ コート・ドール 2018
Bourgogne Côte d’Or 2018

右)
ボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デ・ズルシュール
ドメーヌ・エリティエ・ルイ・ジャド 2018
Beaune 1er Cru Clos des Ursules
Domaine Héritiers Louis Jadot 2018

ブルゴーニュ・コート・ドールは17年が初ヴィンテージの最新AOC。コート・ドールの一部村名区画のブドウもブレンドされている。ボーヌ1級クロ・デ・ズルシュールは、ルイ・ジャドが最初に入手した畑。豊かな果実のアロマとスパイシーな余韻。しっかりとした骨格をもち、長期熟成が可能。(左/3,850円、右/13,200円 ※税込み希望小売価格)

▼ 現地ワインショップ&ワイナリツアー情報

[ワインショップ]
住所 : 62 route de Savigny Beaune
月~金 : 15:00~19:00、土 : 11:00~17:30
試飲10ユーロ

[ワイナリーツアー(要予約)]
月~金 : 15:00、土:10:00
試飲付きで20ユーロ
電話 : +33 (0)3 80 26 31 98
E-mail : visit@louisjadot.com
http://www.louisjadot.com

※新型コロナウイルスの影響により、変更になる場合があります。事前にご確認ください。

[お問い合わせ先]
日本リカ―株式会社
Tel:03-5643-9770
https://www.nlwine.com

Text:Tadayuki Yanagi