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2021.06.05
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ローズ色とクリスタルと光が織りなすカレイドスコープ E.ギガルのロゼがスタイリッシュにチェンジ!

フランスの北部ローヌで珠玉のワインを生み出す造り手、E.ギガル。コート・ロティを始めとする逸品で知られるが、広域アペラシオンでも評価が高い。その上質な味わいと価格をそのままに、ロゼのボトルデザインを刷新。いまだかつてない大胆かつ美しいデザインの全容を、いち早く公開する。

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©E.GUIGAL

E.ギガルなくして、現在のローヌの名声はなかったかもしれない。19世紀後半のフィロキセラ禍の苦難が長引いた産地が銘醸地として返り咲くにあたり、創業者エティエンヌ・ギガルの尽力は計り知れない。幼少より老舗生産者での修業を積み、1946年にメゾンを設立。以後、たゆまぬ努力を続けながら畑を拡大し、高品質なワイン造りに勤しんだ。

その名を華々しく知らしめたのはコート・ロティだろう。キャラクターの異なるラ・ムーリーヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・テュルクの3つの単一畑は、堅固な造りとポテンシャルにおいて他の造り手の追随を許さないとされる。いずれも自社の樽工房が手がける新樽で40カ月の長期熟成を行なうというこだわりようだ。

3代目としてメゾンの指揮を執るフィリップは、広域アペラシオンにもその品質を追求。AOCコート・デュ・ローヌもそのひとつだ。赤、白ともに高いコストパフォーマンスで知られるが、これからの季節はロゼもおすすめ。今季、ボトルのデザインを刷新し、これまでの常識を翻すスタイリッシュで洗練された姿を披露した。

ポイントはボディの内側に施されたスクリュー状のラインだ。斜めに走るカーヴィな細工がまずその立ち姿をたおやかに映し出す。ボトルを傾けるとバラ色の液体とクリアなラインが交錯、そこへ光がきらめくさまは、あたかも変幻する万華鏡のよう。ワインを注ぐたびに、えもいわれぬ美しさを愛でることができる。さらにボトムに刻まれた12本のラインによって、華やかなアロマと果実感をバランスよく兼ね備えたエレガントな味わいを、最後の一滴まで堪能することができるのだ。

プレステージキュヴェのみならず、デイリーで楽しめるワインのクオリティにも決して妥協しない。それもまた、E.ギガルの真価なのである。


©Tetsuo Kitagawa

コート・デュ・ローヌ ロゼ 2020
E.ギガル
Côtes du Rhône Rosé 2020
E.Guigal

ペールローズのシックな色合い。フランボワーズとチェリーにフローラルなアロマ、洋梨のヒント。華やかなアロマに誘われて口に含むとフルーティで丸みのある果実感があり、温度が上がると熟したイチゴのニュアンスも。フードフレンドリーだが、陽の光の下でリラックスしながら飲むのにも最適。

グルナッシュ70 %、サンソー20 %、シラー10%。( 2,200円/新デザインのボトルは2020年ヴィンテージより採用)

[お問い合わせ先]
株式会社ラック・コーポレーション
Tel : 03-3586-7501
https://www.luc-corp.co.jp

Text : Hiromi Tani