イタリア食後酒の定番 ヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポ
イタリア国内でもっとも売れているリキュール、カッフォ社のヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポ。 日本ではまだ馴染みの薄いアマーロの楽しみ方を、銀座ゼニスオーナーバーテンダーの須田善一に訊いた。
楽しみ方は自由自在
常備したい定番アマーロ
アマーロの語源は「苦い」を意味するイタリア語。薬草由来の苦みを含んだイタリア産ビター系スピリッツの総称で、古代には薬酒として飲まれていた歴史の古いリキュールだ。浸漬する薬草、香草、樹皮、植物の根、スパイスなどの配合や製法はメーカーにより異なり、色合いや甘み苦みのバランスも多岐に渡る。
カッフォ社のヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポは29種類のハーブや柑橘類などを使用して製造。ハーブ類はそれぞれ収穫時期が異なるため、通年にわたり収穫をしているそう。各個性を最大限に生かし、より新鮮な香りを表現するために、収穫後はすぐに浸漬液に漬け込まれる。
「数あるアマーロの中で、ヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポは比較的ライトな味わい。名前から苦いイメージが先行しますが、苦さより甘さの方が強く、ハーブの爽やかさや植物の根っこ系の風味とのバランスがいい。食後酒だけでなく、食前酒でも。トニックウォーターやグレープフルーツジュースなどで割れば甘さの調整も可能。食中酒として召し上がる方もいらっしゃいますよ」。
イタリアでは、冷凍庫でマイナス20度までキンキンに冷やし、冷えたショットグラスでストレートで飲むのが定番。胃の働きを活性化させ、消化を助けるとも言われるだけに、食後酒として最適だ。一方、フルーティさもあるバランスの取れた味わいは、ブランデーやジン、ウォッカ、コニャックなど他の酒との相性もよく、カクテルにもおすすめ。
主役にも脇役にもなり得るヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポは、食前から食後までさまざまなシーンで活用できる汎用性の高さも魅力。
外でゆっくりとお酒を楽しみ辛くなっている昨今、自宅に本のヴェッキオ・アマーロ・デル・カーポを常備し、時にはクリエイティブなカクテル作りにもチャレンジしてみてはいかが?
Ginza Zenith(ギンザ ゼニス)
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Photo : Yosuke Owashi
Text : Etsuko Tsukamoto