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2021.09.06
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名門ブランドが復活! 古くて新しい王道バローロ

王家直系の名門中の名門が復活した。卓越した畑から生まれる古典的バローロ。ミラフィオーレのブランドが21世紀の新たな歴史を刻み始めた。 

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ピエモンテワインの王道を
いま、世に問う

伝統派バローロに世界の注目が集まっている。厳格な品種であるネッビオーロは急がず、ゆっくりと時間をかけることにより、繊細な果実味、堅固な酸、高貴なタンニンが溶け合った深遠なバローロとなる。

伝統派バローロの規範を示しているのがカーサ・E・ディ・ミラフィオーレだ。エマヌエーレ・アルベルト・ディ・ミラフィオーレ伯爵が1878年に創設したワイナリーで、バローロの名を世界に知らしめた。ミラフィオーレのブランドは80年近く使われていなかったが、2009年に復活、再び偉大なバローロの王道を歩み始めた。

イタリアを統一した国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世とローザ・ヴァルチェッラーナの長男エマヌエーレ・アルベルト(左)は
農園経営とワイン造りに優れた才能を発揮。

バローロは数々のメダルを獲得、ミラフィオーレのブランドは高い名声を博した。

150年前の方法を忠実に再現する懐古趣味的伝統ではなく、伝統を現代的感性で読み直してバローロの真髄を伝える。

昔はあまり気にしていなかったフェノール類の成熟を重視、完璧に成熟したネッビオーロだけを何回にも分けて丁寧に収穫。温度管理は完璧で、伝統的カッペッロ・ソッメルソ(果帽を果汁に沈める作業)で良質のタンニンとアロマを抽出、ネッビオーロの繊細なアロマが鮮明に浮かび上がる。

(左)バローロは「王のセラー」と呼ばれる部屋でゆっくりと熟成する。創業当時の大樽がいくつか残り、歴史を感じさせる。
(右)雄大で、長期熟成能力の高いバローロが生まれるセッラルンガ・ダルバ村に、25haの畑を所有する。

大樽での2年熟成により、ビロードのようになめらかだ。悠然とした味わいで風格を感じさせ、古さをまったく感じさせない古典的バローロである。

バローロ 2016 カーサ・E・ディ・ミラフィオーレ
Barolo 2016 Casa E. di Mirafiore

セッラルンガ・ダルバ村の複数の畑のブドウを使い、伝統的醸造法で造られる。温度管理をしてステンレスタンクで発酵、長いマセラシオンで良質のポリフェノールを抽出。中~大樽で2年間熟成。深みある味わい。(参考価格11,896円)

[商品のお問い合わせ先]
モンテ物産株式会社
Tel:0120-348-566
https://www.montebussan.co.jp/

Text : Isao Miyajima