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2022.09.24
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秋のおすすめ&新商品 ワインカタログ

北半球は収穫、南半球は芽吹きの9月が とうとうやってきました。 この夏は本当に暑かった!
漂い始めた秋の気配にほっとしながら 世界各地から届いた個性豊かなワインを じっくり堪能しようではありませんか。

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<フランス/南西地方>
タリケ クラッシック 2021/ドメーヌ タリケ
Tarique Classic 2021/Domaine Tarique

フレッシュな飲み心地 シーフード料理におすすめ
アルマニャックの生産者として、ガスコーニュ地方に1912年創業。現在は5代目兄弟が辛口白ワインに力を入れている。ブドウはすべて自社畑で生産、管理。
モモやアプリコットなどの熟れた果肉の甘いアロマ。なめらかな果実味と、しっかりした酸のバランスがよく、スイスイ飲めるフードライクな辛口。白身魚やイカの刺身、カキ、魚介のグリルなどに合わせたい。ヴィーガン対応。

Data
ユニ・ブラン45%、コロンバール35%、ソーヴィニヨン・ブラン10%、グロ・マンサン10%。IGPコート・ド・ガスコーニュ。タリケの看板ワイン。1981年発売から40周年記念ボトル採用。
1,109円/サッポロビール

https://www.sapporobeer.jp/wine/domaine_du_tarique/

 

 

<イタリア / カンパーニア>
フィアーノ 2019 / ピエトラ・クーパ
Fiano 2019 / Pietra Cupa

熟成力が非常に高い古代クローンのフィアーノ
地元モンテフレッダネの復興を目指し、サビーノ・ロッフレードが1993年にピエトラ・クーパを設立。フィアーノは古いクローンをマッサール・セレクションで残している。
熟した黄色い果物、花々の香りが華やか。凝縮感のある果実味、骨格のある新鮮な酸、ほのかな収れん味があり、凛としてピュアな味わい。時間とともにミネラルのうまみ、甘み、複雑味が増してくる。

Data
フィアーノ100%。病気に強いが収量が極端に低く、酸の質が高い古代種のフィアーノを1/3使用。ステンレスタンクで低温発酵後、澱とともに18カ月以上熟成。10年以上熟成可能。
4,400円/テラヴェール

https://terravert.co.jp/wine/a4141/

 

 

<スペイン/バスク>
ゲタリアコ・チャコリーナ 2021/ボデガ ガインツァ
Getariako Txakolina 2021/Bodega Gaintza

エスカンシアで変化を楽しむ バスクの地酒チャコリ
1923年以来、栽培から販売まで一貫して行なう家族経営のワイナリーで、現在4代目。海を見下ろす標高の高い急斜面の畑には、樹齢100年超えの古木がいまなお実をつける。
シトラスや青リンゴ、ナシのフレッシュな香り。キレのあるシャープでミネラリーな酸がツンとしているが、高い位置から注ぐエスカンシアを行なうことで、ふっくらとした果実味が開き、泡立ちも復活。

Data
オンダラビ・スリ90%、グロ・マンサン10%。DOゲタリアコ・チャコリーナ。
カンタブリア湾から吹く風と、ガラテと呼ばれる丘に保護された特別なテロワール。アルコール度数11.5%。
3,443円/パナバック

https://www.panavac.com/wine_spain_detail.php?cd=37

 

 

<スイス/ヴァレー>
アプリオーリ 2019 ヴィニグマ
apriori 2019 vinigma

歴史ある固有品種を使った オンリーワンのワイン
各国で経験を積んだ醸造家のヴァレンティン・シースが、2007年にブドウ畑を購入し、スイス北部バーゼルの中心部で醸造、熟成を行なう、スイス唯一のシティワイナリー。
白い果肉の果物の芳しいアロマ。なめらかで濃密な果実味のリッチさと、繊細でミネラリーな酸の上品さのバランスが見事。複雑で奥行きのある味わいが楽しめ、優美で長い余韻にほっと癒される名品。

Data
ユマーニュ・ブラン50%、プティット・アルヴィン50%。2品種とも14世紀以来のスイス固有品種。
南部ヴァレー州サルゲッシュのAOCヴァレー1級畑のブドウを使用。ヴィーガン対応。
8,470円/ヘルベティカ ※ワイナートワインガイド(8ページ)参照。

https://www.vinumhelvetica.com/product-page/APR-2019

 

 

<チリ>
サンタ ゴールド ディープ/シャルドネ 2021 サンタ カロリーナ
Santa Gold Deep/Chardonnay 2021 Santa Corolina

より上質な香りと味わいを実現した新シリーズ
1875年創業のサンタ カロリーナ社とサントリーが日本人の味覚に合わせて共同開発し、日本限定で発売する「サンタバイサンタカロリーナ」のワンランク上のシリーズ。
淡いゴールドイエロー。完熟フルーツのリッチなアロマと、白桃を思わせるなめらかなアタックが印象的。たっぷりとした果実味と繊細な酸がキレイに広がり、甘美でエレガントな余韻が楽しめる。

Data
シャルドネ100%。オーク材(アメリカンオーク・フレンチオーク)の樽板をベースワインに漬け込むダブルオーク製法を実施。
サクラアワード2022で最高賞「ダイヤモンドトロフィー」を受賞。
オープン価格/サントリー

https://www.suntory.co.jp/wine/special/santa/?fromid=001

 

 

<オーストラリア/ヴィクトリア>
ピノ・ノワール・ディ・ソウマ 2021/ソウマ
Pinot Noir d’Soumah 2021/Soumah

ヤラ・ヴァレーの新星ブティックワイナリー
園芸学やサービス業に携わってきたブッチャー家が冷涼地ヤラ・ヴァレーにブドウ畑を購入、2007年にワイナリー設立。自社畑は約20ヘクタール。サステイナブル農法を実践。
明るめのルビー色。完熟イチゴや赤いベリーのふわりとしたアロマと、甘酸っぱいアタックがチャーミング。鮮度感のあるタンニンと、ほのかなスパイシーさが終盤をキュッと引き締めるミディアムボディ。

Data
ピノ・ノワール100%。砂混じりのローム質土壌。開放式タンクにて天然酵母で発酵、マロラクティック発酵。225lと500lのフレンチオーク樽(新樽率20%)で9カ月熟成。
2,750円/モトックス

https://www.mottox.co.jp/catalog/wine-liquor/616931

 

<日本/長野県>
ソラリス 千曲川 カベルネ・ソーヴィニヨン 2017/マンズワイン
SOLARIS Chikumagawa Cabernet Sauvignon 2017/Manns Wines

他に先駆けて栽培を始めた千曲川地域の逸品
1962年創業のマンズワインが「日本の風土で世界の銘醸ワインと肩を並べるプレミアムワイン」を目指し、2001年に誕生させたのがソラリスである。
ダークレッドの外観。熟した黒系ベリーが甘く多層的に香る。なめらかな果実味、厚みのある酸、緻密なタンニンがバランスを取り、フィネスある味わい。ほのかな熟成のニュアンスが出てきた。時間をかけてじっくり飲みたい。

Data
カベルネ・ソーヴィニヨン。マンズレインカット式の垣根栽培。17年は長野県上田市塩田平の中でも優良な東山地区のブドウを多く使用。
フレンチオーク樽で約20カ月熟成。生産本数5788本。
6,600円/マンズワイン

https://mannswine-shop.com/SHOP/A35040.html

 

Text : Mayumi Watabiki

Winart (ワイナート)2022年10月号 110号掲載(https://bijutsu.press/books/5049/
※掲載ワインは税込価格。