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2022.12.21
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匠の技輝くフランチャコルタ
エレガンス&フィネスの極み、フェルゲッティーナ

自社栽培のブドウのみを用い、ピュアで気品漂うフランチャコルタをリリースするフェルゲッティーナ。同社の信念を、創業者の娘ラウラ・ガッティに訊いた。

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創業者ロベルト・ガッティは産まれも育ちもフランチャコルタ。老舗の造り手で経験を積んだあと、ベッラビスタに家族で住み込み18年間にわたり栽培・醸造責任者を務めた。自分のワイナリーをもちたいとの長年の夢が実現したのは1991年。以来、一切の妥協ないワイン造りに邁進する。

5haからスタートした畑は、200haにまで拡大。エルブスコ、アドロを主体に11村に点在する。
2014年から有機栽培を実施。現在は賃貸畑が多いが、自社畑購入に向けたプロジェクトが進行中だ。


「私たちのフランチャコルタの哲学は、エレガンス、フィネス、クリーンさがあり、土地そのものを感じとれるワイン。土地から得たアイデンティティそのものを表現するワイン造りを心がけています」と、ラウラ・ガッティ。多彩なテロワールの畑から収穫したブドウは、区画や品種別に醸造。毎年仕込むベースワインは100種類以上にも及ぶ。

ラウラ・ガッティ/Laura Gatti
ベッラビスタに住んでいた幼少時から父の仕事を見て育ち、
ミラノ大学で醸造を学びながら父が立ち上げたワイナリーを手伝い始める。
現在は、両親や弟マッテオとともに経営に参画。無口な父に代わり、マーケティングなども一手に担う。


「ピノ・ネロは果皮からの色素やえぐみが出ないよう、マルモニエと呼ばれる特別なプレス機を使います。どのブドウもソフトプレスし、注意深く醸造。徐々に畑を広げたことで、多彩な個性をもつベースワインが造れるようになり、ラインナップも増えました。各畑の要素を理解し、熟成後の姿を思い描きながらモザイク画のようにブレンドをしています」。

フレッシュでクリーンな果汁を重要視し、協会規定の最大搾汁率65パーセントよりはるかに少ない35パーセントまでしか使用しないのもこだわりのひとつ。収穫翌年の4月には、家族4人と従業員数人ですべてのベースワインをテイスティング。ブレンドのレシピはなく、ロベルトの長い経験のもと、年ごとのベースワインの状況を見極めながらのブレンドを毎年行なう。

フランチャコルタを知り尽くしたロベルトを軸に、家族総出で丹精込めて造られたワインは、どれも洗練された優美さあふれる職人気質の逸品だ。

■ワイン紹介

フランチャコルタ ブリュット N.V
Franciacorta Brut N.V.

創業当初から造り続ける、フェルゲッティーナの信念とフランチャコルタの土地そのものを示した名刺がわりの一本。70種類以上のワインをブレンド。シャルドネ85%、ピノ・ネロ15%。(4,180円)

フランチャコルタ エクストラ ブリュット 2015
Franciacorta Extra Brut 2015

72カ月の長期瓶熟により、キメ細やかな泡の溶け込みが秀逸。マッテオの卒論研究から誕生したスクエアボトルは、澱との接触面積を増やし複雑味が向上。シャルドネ80%、ピノ・ネロ20%。(6,600円)

[お問い合わせ先]
株式会社モトックス
TEL:0120-344101
https://www.mottox.co.jp

Text : Etsuko Tsukamoto