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2023.06.12
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柔軟な感性で楽しむ、自由自在な缶ワイン

ワインだってライフスタイルの一環だから、味わいはもちろん、飲み方もいろんな選択肢があっていい。それならばいま、チェックすべきは断然、缶ワイン。トレンドに敏感な人もそうでない人も、選ぶべき理由があるのだ。

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“今日はどの缶にする?”
自在に選べる缶ワイン

“ワインはボトルに入っていなければ”、もはやそんな風に思っているワインラバーはいないだろう。容器も飲み方も従来の慣習にとらわれない自由なスタイルがじわじわと市民権を得ている。

とりわけ缶ワインのバリエーションが急増。スッキリ系やほんのり甘め、優雅な気分になれるロゼにフルボディの赤など多様、そしてジャケ買いしたくなるほどスタイリッシュ。ポータブルで場所を選ばずどこでも飲めるし、ひとりでもОKの飲み切りサイズ。さらに飲んだ後の片付けも楽チン、といいこと尽くし! 

気になるのはその品質だが、缶ワインの多くはボトルで販売されて人気を博しているものがほとんど。すでに多くのワインファンに支持されている味わいは確かだ。

ワインは農産物、自然の恵みから人が生み出す尊いもの。これを造り続けるには、自然保護に努めつつ気候変動に対応し、労働環境を整える必要がある。缶ワインの造り手はこうした観点から技術やコスト面での労をいとわず、サステイナブルな活動に取り組む、意識の高い造り手たちだ。つまり、おいしく楽しく飲むだけで、私たちも持続可能な社会活動に参加できるのだ。缶ワインを選ばない理由は、ないのでは?

■缶ワイン3種

1)
デ・ハーン・アルテス
De Haan Altes,S.L.

カンヴァス ガルナッチャ・ブランカ(写真左)
Kanvas Garnacha Blanca

カンヴァス ピンク(中)
Kanvas Pink

カンヴァス ガルナッチャ(右)
Kanvas Garnacha

真摯にエコフレンドリーなワインを造ることで国際的にも注目される、スペイン・カタルーニャを本拠地とするワイナリー。さまざまな国籍のパーソナリティを描いたパッケージもインパクト大。

ワインはナチュラルな味わいが特徴的。ガルナッチャ・ブランカの白はやや還元的でレモンや白桃、アプリコットの香り、スムースな口当たり。ピンクはガルナッチャ100%のロゼ。ラズベリーやハーブのアロマ、軽やかでチャーミング。赤はガルナッチャ100%でフードル主体の熟成。熟した赤系果実のフレーバーと果実感が口中に広がる。(各250mℓ、770円)

2)
ドミニオ・デ・プンクトゥン
Dominio de Punctum

ロベティア ソーヴィニヨン・ブラン(写真左)
Lobetia Sauvignon Blanc

ロベティア ロゼ(中)
Lobetia Rosé

ロベティア カベルネ・ソーヴィニヨン(右)
Lobetia Cabernet Sauvignon

家族が所有する畑を有機転換し、兄妹で設立したスペイン、カスティーリャ・ラ・マンチャのワイナリー。非営利環境団体と連携してCO2排出量軽減に取り組み、電力は100%再生可能エネルギーで賄う。森林再生プロジェクトにも参加。

ワインはフルーティでアプローチャブル。ソーヴィニヨン・ブランの白は華やかでフローラルなアロマとトロピカルフルーツのニュアンス。赤い果実を思わせるガルナッチャのロゼはチャーミング、カベルネ・ソーヴィニヨンの赤はプラムやブルーベリーのフレーバー、ほどよいボディが食事にも合わせやすい。(各250mℓ、660円)

3)
アイアンストーン・ヴィンヤーズ
Ironstone Vineryards

アイアンストーン オブセッション シンフォニー
Ironstone Obsession Symphony

カリフォルニア・ローダイを中心に自社畑をもち、ブドウは最優秀栽培農家賞の受賞歴もあるほど高品質。独自の長期的な農業施策で地域社会と密接に連携しつつ、質の高い農法を目指すワイナリー。

マスカット種を交配させたシンフォニー主体。マスカットや白桃の華やかな香りとほんのり甘やかな果実味が、心地よさを誘う白ワイン。(375mℓ、770円)

[お問い合わせ先]
株式会社モトックス 
TEL:0120-344101
https://www.mottox.co.jp

Photo : Osamu Matsuo
Text : Hiromi Tani