
フェルゲッティーナフランチャコルタの誇り サテンの本質を究める
多彩なスタイルが存在するフランチャコルタの中で、近年、人気が高まり出荷量も増加傾向のサテン。地元出身の当主ロベルト・ガッティ率いるフェルゲッティーナにおいて、サテンの真価と魅力とは?

「世界各地のスパークリングワイン産地の中で、サテンのカテゴリーを掲げられるのはフランチャコルタだけ。唯一無二なアイデンティティとして誇りに思う、特別な存在です」と、ラウラ・ガッティ。エレガンス、フィネス、クリーンさに富んだフランチャコルタを信条とするフェルゲッティーナだけに、サテンもキメ細やかで洗練されたいでたちだ。
「サテンは白ブドウのみから造られ、規定では5気圧以下とデリケートな泡立ちが特徴で、より繊細に食事と合わせられるスプマンテです。我々のサテンはピュアさとともに、複雑味ももち合わせています」。

ラウラ・ガッティ/Laura Gatti
幼少期は、父ロベルト・ガッティが18年間栽培醸造責任者を務めていたベッラヴィスタで育つ。
ミラノ大学で醸造を学びながら家業のワイナリーを手伝い、無口で職人肌の父に代わり
マーケティングなどにも尽力。現在は両親と弟マッテオとともに運営。
フェルゲッティーナ全体では、11村に及ぶ広範囲に畑が点在。フランチャコルタの土地そのものを表現したフィネスあるサテンが誕生する。「畑の特徴をじっくり見極め、どんな年でも最適なブレンドを造れることが我々の強みです。繊細なブドウそのものの風味を大切に考え、ドザージュは抑えめ。加えるリキュールは、同じ年のキュヴェに糖を溶かしたものを使っています」。

ワイナリーの所在地はアドロ。1991年の創業時に5haからスタートした畑は、現在約200ha。
2014年から有機栽培。畑、品種ごとに仕込むベースワインは100 ~120種類ほどにも及ぶ。
独創的なピラミッド型ボトルは、ラウラの弟マッテオが大学時代に開発。瓶熟期間中に、澱との接触面積が一般的なボトルより増え、奥深い味わいへと導く。フランチャコルタひと筋で経験豊富な当主ロベルトを筆頭に、家族全員で造り上げるクラフトマンシップあふれるサテンを、料理とともに堪能したい!
フランチャコルタ サテン 2019
Franciacorta Saten 2019
2019年は冬から春の雨が少なく収量は20%減となったが、酸とストラクチャーがありバランスのとれた年。搾汁率はわずか35%! エルブスコ、アドロなど6村20畑のシャルドネをブレンド。瓶熟36カ月。残糖4g/ℓ。(7,150円)
■スペシャルキュヴェ、待望のリリース!
パ・ドゼ リゼルヴァ 33 2015
Pas Dose Riserva 33 2015
良年のみにリリースするパ・ドゼ・リゼルヴァの生産量は、わずか約4000本! ベースワインは、サテン、ミッレディ、エクストラ・ブリュットの各キュヴェ用を33%ずつブレンド。瓶熟84カ月。ドザージュ・ゼロ。8村約40区画のシャルドネが使用されている。(8,800円)
[お問い合わせ先]
株式会社モトックス
TEL:0120-344101
https://www.mottox.co.jp
Text:Etsuko Tsukamoto