■酒販店部門 第2位
Inclus wine & brewing（東京都台東区）

アルザス出身の彩美カトリーヌさんが営む「Inclus wine & brewing」は、アルザスをはじめフランスのヴァン・ナチュールを中心に扱うセレクトショップ。

「当店では通年アルザスワインを楽しんでいただけますが、アルザス・ロックス！ の期間中には、普段はほかの国や産地のワインを飲まれている方々にもアルザスワインを選んでいただけました」と彩美カトリーヌさん。今年のキャンペーンでは、品種ごとの特徴や生産者による違いなど、試飲を通じて参加者に楽しんでもらったそう。

「どんなオケージョンにもぴったりなワインが必ず見つかるので、今後もお客様に寄り添ったアルザスワインのご提案をさせていただきたいと思っています」。

小誌108号のアルザス特集でも掲載したジュリアン・クラインも、彩美カトリーヌさんオススメの生産者。「今年の夏にワイナリーを訪問し、丁寧で温かい人柄が畑にもワイン造りにも表れていると強く感じました。愛のこもったすばらしいワインです！」。

【店舗データ】
Inclus wine & brewing (アンクリュ・ワイン＆ブルーイング)
住所：東京都台東区上野桜木1-11-11
https://inclus.tokyo
（※不定休のためSNSなどでご確認ください／Instagram：inclus_tokyo　X：＠inclusTokyo）

【お話をお聞きした方】
店主　彩美カトリーヌさん

■酒販店部門 第3位
THE WINERY KYOTO (京都府京都市)　

ニューヨークに本店を構えるTHE WINERYの日本2号店となる「THE WINERY KYOTO」。スタイリッシュな店内には、バイヤー厳選のワインがずらりと並ぶ。アルザス・ロックス！ 期間中は、アルザス・コーナーを作ったり、店頭セミナーを開催し多方面からの魅力を伝授。

「改めてアルザスの最新情報を確認し知識を深め、スタッフ教育として共有したことで、プロモーション終了後も全スタッフが継続してアルザスのよさをお客様に伝えることができるようになりました」とアシスタントマネージャーの重枝佐依さん。

アルザスワインを飲んだことのある来店客のほとんどは「アルザスワインはおいしい」と好印象を抱いていたそう。「アルザスワインは、フレッシュで透明感があるタイプから肉厚なタイプまでさまざまなスタイルがありますが、総じてクオリティの高さを感じます。当店で販売しているエメシュテンツのエーデルツヴィッカーも毎日飲みたい爽やかな飲み心地で、私自身も大好きなワインです」。

【店舗データ】
THE WINERY KYOTO
住所：京都府京都市中京区三条通油小路東入塩屋町39
TEL：075-223-5699
https://www.thewinerytokyo.com

【お話をお聞きした方】
アシスタントマネージャー　重枝 佐依さん

■レストラン部門 第2位
りょうりとおさけ deux couleurs（兵庫県姫路市）　

こよなく酒と料理を愛するシェフとソムリエが、自分が行きたくなる店を目指したという「りょうりとおさけ deux couleurs」。アルザス・ロックス！ 期間中、とくに好評だったのが「鳥取和牛首肉とアワビ茸のコンソメゼリー寄せ 白バイ貝の肝和えソース × ヴァン・ナチュール・ピノ・グリ・ロゼBIO」のペアリング。レストランならではの手の込んだプロの料理と、アルザス愛あふれるソムリエのペアリングに、多くの客が舌鼓を打った。

ソムリエの有吉由美子さんは、「力強くスパイシーさも感じるピノ・グリの味わいが、多少クセのある食材のうま味を引き出してくれました」とコメント。

もともとアルザスワイン好きという有吉さん。「とくに好きな品種はピノ・グリ、造り手はヒューゲルとジョン・ベッカー。アルザス・ロックス！ をきっかけに、多くのお客様がアルザスワインに触れていただけたことが嬉しかったです」。

【店舗データ】
りょうりとおさけ deux couleurs（ドゥ・クルール）
住所：兵庫県姫路市二階町86
TEL：079-226-5505
https://www.2couleurs.com

【お話をお聞きした方】
オーナーソムリエ　有吉由美子さん

■レストラン部門 第3位
ビストロオザミ（東京都中央区）　

パリのビストロにいるかのような雰囲気漂う「ビストロオザミ」。トラディショナルなビストロ料理と、フランスを中心とした約200種類のワインのラインナップが魅力だ。

「アルザス・ロックス！ の期間中には、もともとアルザスを知っているお客様が興味をもってご来店くださいました。一方、アルザスワイン初体験のお客様も多く、フルーティで飲みやすいと好評でした」とソムリエの藤川友哉さん。

期間中に供出した「サーモンのマリネ × 辛口リースリング」のペアリングは、サワークリームとエシャロット、レモンのソースが、ワインのさわやかな酸とレモン的な果実味にぴったり！ 脂身に甘みがありジューシーな肉質の「吉田豚のロースト」には、厚みあるリースリング・グラン・クリュや果実味豊かなピノ・ノワールをペアリング。

「私自身はリースリングが好きですが、極辛口のゲヴュルツトラミネールや、辛口ながらふくよかなピノ・グリの懐の深さにも関心があります」。

【店舗データ】
ビストロオザミ
住所：東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
TEL：050-3503-4120
https://auxamis.com/bistro

【お話をお聞きした方】
店長　藤川 友哉さん

■バー部門 第2位
le Chateau de Chinon（石川県金沢市）　

居心地のよい落ち着いた内装のワインバー。利用客の多くは食事の前か後に来訪するそう。アルザス・ロックス！ の期間中は、6アイテムのグラスワインとボトルワインの販売を強化。多彩な白ワインに加え、アルザス・ピノ・ノワールへの認知にも力を注いだ。

「アルザスのワインは、アペリティフならクレマン・ダルザスや酸味をしっかり感じるドライな白ワインで胃に刺激を与えることができ、ディジェスティフではヴァンダンジュ・タルティヴやセレクション・グラン・ノーブルなどの甘口、もしくはアルザス・グラン・クリュの少し熟成したワインでゆったりとした時間を楽しむことが可能です。グラスでさまざまな品種やスタイルを味わえるのも、ワインバーならではの楽しみ方のひとつです」と、オーナーソムリエの辻健一さん。

ワインスクールも主催する辻さんは、今回、7カ国のリースリングをブラインド・テイスティングする講座も開催。参加者の評価がダントツで高かったのがアルザスだったそうだ。

【店舗データ】
le Chateau de Chinon（ワインバー シャトーシノン）
住所：石川県金沢市片町1-1-18 宇野ビル2階
TEL：076-264-8875
http://www.chateauchinon.com

【お話をお聞きした方】
オーナーソムリエ　辻 健一 さん

■バー部門 第3位
Vin Cafe・PROSPERO（福岡県うきは市）

ワインはもちろん、プチコースの料理やワインのお供にぴったりなアラカルトメニューも豊富な「Vin Cafe・PROSPERO」。店名は、「気軽にワインや日本酒を楽しんでいただき、地域の発展に貢献できれば」との想いを込め命名。

昨年に続き2年連続でのアルザス・ロックス！ 3位入賞となり、オーナーソムリエの石井徳さんは嬉しそう。

「うきは市という小さな町でも、このようなイベントを毎年開催することでアルザスワインを楽しむ方が増えてきたことは、素直に嬉しいです。アルザス地方を認知し、ワインをオーダーされる際、ブドウ品種を指定される方が増えてくるなど、ジワジワとワインライフに浸透してきている感じがします」。

今年は猛暑も影響してか、酸味がはっきりとしたものや、少しほろ苦さがあるワインが人気だったとか。石井さん自身が最近印象深かった1本は、ジャン・ユタールのピノ・ノワール100％の赤ワイン「レトラント・ソヴァージュ 2020」だそうだ。

【店舗データ】
Vin Café・PROSPERO（ヴァン・カフェ プロスペロ）
住所：福岡県うきは市吉井町1251-6-2F
TEL：0943-73-7303
https://vincafe-prospero.com

【お話をお聞きした方】
オーナーソムリエ　石井 徳さん　

■エスポワール賞

・酒販店部門
エノコラージュ
住所：福岡県福岡市中央区大名2-2-43 イー・エル・ケイ大名ビル205号室
TEL：092-400-1205
https://www.instagram.com/oenocollage/

・レストラン部門
レヴェイヨン
住所：山形県鶴岡市白山興野山形県鶴岡市白山興野73-2
https://www.facebook.com/alsacereveillon

・バー部門
Cave de Tamura
住所：東京都三鷹市上連雀1-1-5 三鷹ロイヤルハイツ109
TEL：0422-55-2779
https://cave-de-tamura.owst.jp/

《アルザスワイン委員会関連SNS》
HP：https://www.vinsalsace.com/jp/
Facebook：https://www.facebook.com/AlsaceWinesOfficial
X：https://x.com/alsacewines
YouTube: https://www.youtube.com/user/WinesofAlsace
Instagram：https://www.instagram.com/vinsalsace

Text : Etsuko Tsukamoto