
ランスに完成した新たなランドマーク
最古のシャンパーニュメゾンであるルイナールが、ランスに新しいビジターセンターを完成させた。3人のクリエイターによる3年がかりのプロジェクト。ルイナールの世界観が如実に具現化されたスポットだ。
古いものと新しいもの
東洋と西洋の対比
チョークの質感を模した細い回廊――シュマン・デ・クレイエルを抜けると現れる石造りのパビリオン。ルイナールの新しいビジターセンター「4 RUE DES CRAYÈRES」だ。

中庭から見たパビリオン。
木や石など、85%がランス周辺で調達した資材により造られている。
設計は大阪関西万博で会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介。今回のプロジェクトで藤本がテーマとしたのは「調和と対比」だという。「古いものと新しいもの、東洋と西洋、それらを自然と調和させながら対比させ、ルイナールの歴史、エレガンス、ソフィスティケーションを表現することに努めました」と藤本は語る。

プロジェクトに関わった3人のクリエイター。
右からインテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ、建築家の藤本壮介、
景観アーティストのクリストフ・ゴートラン。
庭を挟み、歴史ある建物と向かい合う新しいパビリオン。全面ガラス張りのファサードは、上部五分の三が白いパターンのグラデーションとなっており、宙に浮かび上がっているように見える。

パビリオンの中から中庭を見ると、真向かいにメゾンの歴史ある建物。
幻想的な雰囲気を醸し出すガラスの白いグラデーションが直射日光を遮り、
冷房によるエネルギー消費の削減にも役立つ。
一方、内装を手がけたのは日本在住のフランス人インテリアデザイナー、グエナエル・ニコラ。レセプション、バー、ブティックなどで構成される屋内空間は、一切のパーティションで仕切られることなく、オーガニックの素材で作られたルーバーで人の流れが自然とコントロールされる。

パーティションがなく、細いルーバーで人の流れがコントロールされる構造。
ルイナールの世界観を表す、白とタンを基調としたインテリアカラーが清々しい。

ルイナール ブラン・ド・ブラン。
バーやブティックではフラッグシップのほか、
ここだけでしか手に入らない特別キュヴェも提供。
フランス人景観アーティストのクリストフ・ゴートランが手がけた庭園には、新たに多様な種類の樹木が植えられ、さらにこれまでルイナールのアートプロジェクトにかかわってきた芸術家たちの作品がディスプレイされている。
シャンパーニュ地方を訪れるツーリストにとって、新たなランドマークが完成した。
[お問い合わせ先]
MHDモエ ヘネシー ディアジオ株式会社
https://www.mhdkk.com/brands/ruinart
Text : Tadayuki Yanagi

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