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2025.03.11
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カシミアの手触りの
上質な日常を過ごす館

豊かな自然に包まれ、四季折々の風景に癒される美しき高原リゾート、蓼科。旧宮家別邸跡地に新たに誕生した館は、フランス文化への造詣が深いオーナーが一切の妥協なくこだわり抜いた、正真正銘のフランス式オーベルジュだ。

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周囲を木々に囲まれ、静寂の地に溶け込むかのように佇む瀟洒な建物。5年以上もの準備期間を経て2024年3月にオープンしたホテル・ドゥ・ラルパージュは、ヨーロッパの上質な邸宅さながらの趣を湛える。明るい光が差し込む高い天井、優しい色彩の壁、艶消し仕上げの石灰岩の床……、上質な空間に心地よい空気が満ちあふれている。

天井高8mのウィンターガーデン。
半円形の天窓からの光と青い空で、リゾート気分が高揚。
館内各所に飾られたフランスの画商から購入した絵画も必見。

「コンセプトは、カシミアの手触りの上質な日常をすごせる12室のオーベルジュです。フランスの邸宅に招かれたような内観、ホスピタリティ、料理を通して、お客様が自分らしい上質な時間を過ごしていただく場所を提供したいと思っております」と、総支配人の加藤安都子。

フランスをはじめヨーロッパから直輸入の家具調度品、シャンデリアで設えた客室。
スイートルームのドイツ製縦長窓を開けガーデンに面したバルコニーに出ると、
眼前には八ヶ岳の雄大な山々が広がる。

客室内にはミニバーも完備。バーカウンターのような設えとなっており、
寛ぎながらアペリティフやナイトキャップも楽しめる。

実業家で美食家の父とフランス文学者の母のもとに生まれ、フランスでの暮らしから深く影響を受けたオーナー戸部浩介ならではのこだわりは、食事の場でも随所にうかがえる。メインダイニングの「ル・ジャルダン」で供する料理は、クラシカルな手法を用いながらも軽やかな味わいの〝毎日食べられるご馳走〞。フレンチガストロノミックに欠かせないワインは料理と同様のDNAをもつワインを、との信念で、すべてフランス産。知名度にはこだわらず、フランス各地の上質なワインをフランスのネゴシアンから直接購入し、地下セラーで貯蔵している。

ガーデンを臨むメインダイニング「ル・ジャルダン」。

18世紀のパリのワイン商の看板が入口を飾る地下セラーでは、
完璧な温度、湿度管理のもと2000本以上のフランスワインを貯蔵。
大半はフランスからの直輸入で、日本では目にすることがない銘柄も多いそう。

食後には、美術、建築、芸術などの本が並ぶライブラリーバーで食後酒を傾けながら、食事の余韻を楽しみたい。

食前や食後の1杯を楽しめるバー「ル・レーヴ」。奥にはシガールームも完備。

6月には、ボルドーのグレート・ヴィンテージ1976年のシャトー・ペトリュスを筆頭に、シャトー・ド・グランジュ・ヌーヴ1945(ACポムロール)などオールドヴィンテージの赤ワインや希少なシャンパーニュ、白ワインと特別ディナーを愉しむイベントを開催予定。フランス風ではなく本格派フランス式オーベルジュで、上質なバカンスを満喫してみてはいかがだろうか。

■注目のワインイベント

2025年6月に開催!
垂涎の直輸入ワインを愉しむワインイベント

至福のワインと総料理長渾身の料理を楽しむイベントを6月14日( 土)に開催。供出予定ワインはシャトー・ペトリュス1976ほか、シャンパーニュ・ドレモン・ペール・エ・フィス・エフェメールの日本国内では入手不可能なナンバー「001」、シャトー・ド・フューザル・ブラン2016、シャトー・ドゥ・グランジュ・ヌーヴ1945など。

※供出ワインは仕入れ状況により変更の場合あり。

■特別プラン

100年のワインとともに
1組限定のプレミアムアニバーサリープラン

100年の熟成を経たボルドーのグラン・ヴァン、シャトー・デュクリュ・ボーカイユ1925を堪能するプラン! ディナーではリクエストにそって作られたスペシャルメニューと、料理に合わせてソムリエが厳選した別のフランスワインも提供。価格はスイートルーム2室で4名の滞在、プラン内容、税、サービス料込みで100万円。

HÔTEL de LʼALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)
長野県茅野市北山4035-1820
予約・問い合わせ:0266-67-2001(木~月 9:00 ~17:00)
https://hotelalpage.com/

Photo : Junichi Miyazaki
Text : Etsuko Tsukamoto