
“A FRESH TOUCH OF LOVE” 歴史あるグランメゾン、ランソンの真価
1760年創業のシャンパーニュ・ランソン。 260年以上続く歴史の中で確立したフレッシュでクリアなスタイルは、近年、一段と磨きがかかった印象だ。この鮮烈なスタイルは、どのようにして誕生するのだろうか?

ランスが本拠地のランソンは、最古のシャンパーニュメゾンのひとつ。地下には全長7kmのセラーを擁する。
シャンパーニュ・ランソンが、最近新たに掲げたコンセプトは〝A Fresh Touch of Love〞。「愛の更新」と意訳できるこの表現には、「テロワール、匠の技、長い歴史の中で築いた栽培農家やパートナーとの関係性などに対する敬愛を、つねにリフレッシュしながら更新していく」というメッセージが込められている。
飽くなき品質追求を続けるランソンの最大の強みは、何世代も継承する栽培農家との深い関係性だ。長きにわたり良好な関係を更新し続けるからこそ、良質ブドウを安定的に入手できる。現在100カ所以上の畑から供給されるブドウの50パーセントがプルミエ・クリュとグラン・クリュ。ゆえに、スタンダードキュヴェでもこれらのブドウを50パーセント以上使用できる。

430haの畑の中で自社畑は60ha。
うち16haではビオディナミ農法を実践し、デメテール認証も取得。
唯一無二なるランソンスタイルを産み出す醸造では、伝統製法のノン・マロラクティック・ファーメンテーションがキーポイント。酸がしっかり存在するスタイルだけに長期熟成が不可欠だが、時間をかけることでアロマ、複雑さ、クオリティを担保。法定熟成期間より遥かに長い時間を経て世に送り出される各キュヴェには共通して、時間を感じさせないフレッシュさと凛としたエレガンスが備わっている。

シェ・ボワ(木樽貯蔵庫)には、多数のリザーヴワインと
パーペチュアルリザーヴをストック。
現セラーマスター、エルヴェ・ダンタンの参画後には、単一区画別タンクの設置や最新型機器を導入した4つのプレスハウスの建設など、積極的な投資による高度な醸造設備を導入。木製貯蔵庫でのレゼルヴワインのストックも強化し、さらなる品質向上へと邁進している。
Champagne Lanson
シャンパーニュ・ランソン
Le Black Creation 258 N.V.
ランソンブラッククリエイション 258 N.V.
瓶熟4年のスタンダードキュヴェはワイン名を刷新。数字は創業年からの年数でベースワインの収穫年を示す。(9,900円・税込)
Noble Champagne Brut 2005
ランソン・ノーブル・シャンパーニュ 2005
グラン・クリュのシャルドネ70%とピノ・ノワール30%を使用し、瓶熟17年。フレッシュさと熟成感のコントラストが見事!(39,600円・税込)
[お問い合わせ先]
株式会社モトックス
TEL:0120-344101
https://www.mottox.co.jp
Text : Etsuko Tsukamoto